福岡市、待機児童ゼロ達成 今年4月 政令市ワーストを返上
福岡市で保育所への入所を希望しながら入れない待機児童が、平成26年度はゼロとなることが31日、わかった。昨年4月の待機児童は政令指定都市で最も多い695人だったが、市が保育所の新設・拡充に加え、ビルの一室などで開所する小規模認可保育所を充実させたことにより、計2250人分の定員を新たに確保し、政令市ワーストを返上した。
福岡市内では人口増に伴い、保育所への入所希望者が毎年1千人以上増え続けている。今年3月末現在の入所申込者は、前年同期比1765人増の3万2413人に達している。
増加する入所希望者に、保育所整備が間に合わず、昨年4月の福岡市内の待機児童は695人に上り、仙台市(533人)を超え、政令市で最多となった。
このため高島宗一郎市長は待機児童の解消を掲げ、重点的に予算配分した。平成25年度は83億円を投じ、認可保育所11カ所の新設▽既存保育所の拡充▽6~19人の小規模保育所15カ所開設-などの手を打ち、定員を計2250人分増やした。
保育充実を進める上では、厚生労働省が平成25年10月に打ち出した「待機児童解消加速化プラン」のメニューも活用した。
この結果、今年4月現在の市内の保育所定員は3万18人となる。定員外の預かり数を含めると、希望者全員が入所できるようになった。
待機児童は、特に大都市圏で大きな問題となっている。
横浜市は昨年4月、株式会社の保育サービス参入を促す独自の手法によって、待機児童ゼロを達成した。ところが、人口の増加によって昨年10月に再び231人の待機児童が生じ、新たな対応を迫られている。
福岡市も今後、さらなる入所希望者の増加が予想される。市は平成26年度当初予算に42億円を計上し、1200人分の保育所を新設・拡充する。