社会保障充実は1割のみ
2014年04月01日 11:51
5%から8%に引き上げられた消費税の増収分約5兆円は全額、社会保障の財源にする。だが、社会保障の充実に使えるのは1割にとどまる。大半は赤字の穴埋めなどに消え、施策の新たな充実に振り向ける余地は少ない。
5兆円のうち、2兆9500億円は基礎年金の国庫負担割合の2分の1への引き上げに充てる。国は平成21年度に基礎年金の国庫負担割合を3分の1から2分の1に引き上げたが、その後も年2兆円超の財源不足が生じている。
消費税増税で安定財源を確保した意義は大きい。麻生太郎財務相は1日の会見で消費税増税について「社会保障制度の持続性を確保し、財政の信認を確保する上でも非常に意義深い」と強調した。
ただ、